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中野国際法務綜合事務所
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2000年9月5日放送
 「1.家族全員での帰化 2.居住要件が足りない場合」                
シンディー 中野先生こんばんは、今日もよろしくお願いします。
中野辰宏 はい、こんばんは。私の方こそ今日もよろしくお願いします。
シンディー 先生今日は帰化に関する相談のFaxがふたつも届いていますので、
よろしくお願いします。
中野辰宏 ふたつもですか。やっぱり帰化に関する相談というのは多いですね。
シンディー 先生、それではまず最初の方から紹介しますね。この方は大阪市内
に住んでいる在日韓国人の方ですね。
 中野先生こんにちは、私の家族は父母と私それに妹の4人家族で

す。父は55歳、母は50歳、私は25歳で妹は22歳です。私も妹も小学
校から大学までずっと日本の学校に通いましたので日本語しか話せ
ません。父は母と二人で町工場を経営しています。私は銀行に勤め
ています。妹は今年の春大学を卒業しましたが、フリーターで定職に
はついていません。国籍にはこだわらない家族だったので、今まで帰
化のことは考えなかったのですが、私は最近この先もずっと日本で
暮らしていくのだから、日本に帰化した方が便利かなと思うようになり
ました。また、選挙にも興味があるので投票にも行ってみたいという
気持ちもあります。このことを家族に話したら、父も母も「私たちは韓
国籍のままでいいけど、貴方達が帰化したいのならしてもいいよ」と
言いました。私は以前友達から帰化は家族全員でしないと許可され
ないと聞いたことがあるのですが、私と妹だけでも帰化はできますか。
という質問ですが先生どうでしょうか。
中野辰宏 分かりました。帰化は家族全員でなくてもできますかという質問です
ね。
シンディー 先生、家族の中でも国籍に関する考え方というのはそれぞれちがう
のですね。
中野辰宏 そうですね。私が以前相談を受けたアメリカ人ご夫婦の場合は、ご主
人は何としても日本国籍が欲しいけど、奥さんはアメリカ国籍のまま
でいいというのですね。そこで、ご主人が単独でも帰化できないかと
いう相談でした。もしどうしても夫婦一緒でなければ駄目なのなら、奥
さんと離婚してでも帰化したいということでした。
シンディー すごいですね。結局そのご夫婦の場合はどうなりましたか。
中野辰宏 そのご主人はもう70歳近い方だったのですよ。だから私の方で「離婚
はおだやかじゃないから考え直して下さい」と説得しました。で、結局
ご主人が諦めたということです。奥様への愛の方が勝ったということ
でしょうか。
シンディー 先生、それではこのリスナーの方の場合はどうですか。
中野辰宏 先ずね、帰化に関しては家族の全員が一緒にしなければならないと
いう法律上の根拠はどこにもないのですよ。しかし、実務上法務省は
できれば一緒に帰化するように指導しています。特に夫婦は一緒に
という指導はかなり強いですね。
シンディー そうすると、リスナーさんは妹さんと二人だけで帰化の申請ができま
すか。
中野辰宏 はい、お二人とももう成人ですから問題はないですね。ただ、妹さん
がフリーターで定職についていないと言うことが、「独立して生計を営
むに足りること」と言う要件の点で弱いかなとも思いますが、フリータ
ーでの報酬を正直に報告してあとはお父さんの扶養も受けていると
いう申請をすれば何とかなると思います。
シンディー ああよかった。何とかなるのですね。先生、ご夫婦の場合や子供さん
が未成年者の場合は一緒じゃないと難しいのですか。
中野辰宏 そうですね。法務省の指導は原則として一緒にして欲しいといってい
ますね。でもご夫婦の場合でも、どうしてもやむを得ないような場合は
認められていることもあるようです。先ほどのアメリカ人ご夫妻のよう
に単に奥さんが帰化するのが嫌だといっているのは難しいかも知れ
ませんね。これは個々の人達ごとにケースが違いますからね。明確
には答え難いですね。法務省も「許可されるかどうかは分かりません
が申請をすることはできますから、どうしても単独でしたいのなら申請
してください」と言っています。
シンディー それでは先生、もうひとつの質問に移りますよ。こちらは中国の方
ですね。質問の内容は、私は日本に来てもう7年になりますが、妻は
まだ3年しか経っていません。私は帰化の要件を満たしていますが、
妻はまだだと思います。私達が帰化するためには、妻も要件を満たす

まで、あと2年待たなければならないのでしょうか。という質問ですが、
先生いかがですか。
中野辰宏 なるほど、よくわかりました。この手の質問は多いですね。
シンディー 先生、日本人と結婚していない場合は、帰化するためには日本で5年
以上続けて生活していなければ駄目ですよね。日本人と結婚してい

る場合は3年以上でよかったですよね。
中野辰宏 そうですね。継続して3年又は5年以上という居住要件がありますね。
シンディー ということになると、この方の場合国籍は中国ですから、奥さんの要
件がそろうまであと2年待たなければならないのでしょうか。
中野辰宏 確かにあと2年待たなければならないという考え方もあるのですが、
次のように法律解釈をすることもできると思います。つまり、夫は既に
7年ですから帰化できますよね。彼が帰化できたら当然日本人に
なります。すると妻は日本人の配偶者ということで、国籍法7条により、
継続居住要件は3年でよいということになります。そこで、この解釈に
よれば、あと2年を待たなくても夫婦一緒に帰化が許可されると言うこ

とになると思います。実務でもこのように取り扱われています。
シンディー 分かりました。先生それにしても、帰化を希望される方が多いのですね。
中野辰宏 そうですね。帰化をされる方のご事情は様々なのでしょうが、皆さん
に共通しているのは「日本で生活をする以上日本国籍がある方が
便利だから」という考え方の方が増えているということですね。それ
と商社マンのようにグローバルに世界中を回っているビジネスマンには
日本のパスポートが便利だからということも聞いたことがありますね。
でも、国籍にはアイデンティティーも絡んできますからデリケートな問題

ですよね。
シンディー そうですねデリケートな問題ですね。先生今日は有難うございました。