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中野国際法務綜合事務所
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2000年12月19日放送
「婚姻中に外国人妻が生んだ子供の国籍」
シンディー 中野先生こんばんは、今日もよろしくお願いします。
中野辰宏 はい、こんばんは。私の方こそ今日もよろしくお願いします。シンディ
ーさん今日はね、私の事務所に相談にお見えになった方の深刻な
相談について考えてみようかと思います。もちろん個人のプライバシ
ーについては100%守ることは保証します。
シンディー 分かりました。それではよろしくお願いします。
中野辰宏 相談にお見えになったのは日本人の男性です。奥様が外国の方な
のですが、1年前に生まれたお子さんが、自分の子どもではないの
ではないかと悩んでおられるのです。初めての子どもなのでとっても
嬉しいと言うのですが、よく考えてみると妻が懐胎した頃には大阪に
はいなかったはずで、計算が合わないという疑惑を持ってしまったら
しいのです。それで、もしそのことがはっきりしたら離婚しようと思う
がその時は子供の国籍はどうなるのかという相談なのですよ。
シンディー いやぁ、かなり深刻な相談ですね。
中野辰宏 そうですね。このような場合、本当の父親を知っているのは子供を
産んだ母親だけですからね。尤もその母親ですら,誰が子供の父親
かが分からないケースもあるらしいですがね。だから、父親というの
は多かれ少なかれ彼と同じような気持ちになることがあるのではな
いでしょうか。「ホンマに俺の子か」と・・・・
シンディー 難しいですね。
中野辰宏 ところで、本題に戻りますが、一般的に婚姻中に妻が出生した子
は、夫の子と推定されています(民法772条第1項)。さらに、結婚成
立の日から200日後または結婚の解消の日から300日以内に生
まれた子は夫の子であると推定しています。だから、この間に妻が
産んだ子どもはとりあえず夫の子と推定されるわけです。もしも、夫
がその子が自分の子どもではないというためには、「嫡出否認の訴
え」という裁判をおこして勝訴判決をとらなければなりません。
シンディー 先生、結婚してから200日後、結婚解消の日から300日以内です
ね。
中野辰宏 はい、しかも夫は子どもが生まれたのを知った時から1年以内にこ
の訴えを起こさなければだめなのです。この期間が過ぎてしまうと夫
はその子は自分のこどもではないとは言えなくなってしまうのです(民
法777条)。
シンディー でも先生、明らかにその子が自分のこどもではないときはどうなので
すか。あきらめないといけないのですか。
中野辰宏 うん、そうですよね。たとえば夫が長期出張をしていて夫の子を身ご
もるのが絶対に不可能だったという時に妻が妊娠したなんて時は、
明らかに夫の子ではないよね。そんなときは夫の子と推定する根拠
もないよね。こういうときには夫はね「親子関係不存在確認の訴え」
という裁判を起こすことによってその子が自分の子どもではないと主
張することができます。この裁判はいつでも起こすことがきます。
シンディー ところで先生、今言われた夫の子と推定するという規定は国際結婚
の場合にもストレートに適用されるのですか?
中野辰宏 うううう、さすがシンディーさん。鋭いところを突いてくるな。国際結婚
の場合は法例17条が適用されます。そして父母の一方の本国法で
子どもが嫡出であるときはその子は嫡出子となります。つまり、父母
のいずれかの本国法で子どもの嫡出性が推定されると、そのいず
れの本国法でも嫡出性を否認できない限り夫はその子どもの嫡出
性を否定できないということになります。
シンディー なんだかややこしいですね。
中野辰宏 本件の相談者の場合には、この子どもは妻が婚姻中に出産してい
ますから夫の子と推定されますね。夫がこの子の嫡出性を否定する
ためには先ず、日本の裁判で嫡出性が否定されかつ、妻の本国法
によっても嫡出否認ができなければ自分の子ではないとはいえない
ですね。
シンディー ということになると、この子は夫の子でHappy Endというわけには
いかないのでしょうか。
中野辰宏 うん、そうもいかんでしょう。一度抱いた疑惑というやつはなかなか
消えないでしょう。だからどうしてもはっきりさせたい場合には、
親子関係不存在確認の訴えを起こして争うことになります。
シンディー 先生、最近ではDNA鑑定などで相当正確に夫の子かどうかが
わかるようになりましたよね。
中野辰宏 そうですね。かなり正確に鑑定ができるといわれていますね。
でもやはり100%でもないとも聞いています。
シンディー 先生もし裁判で夫の子ではないということが明らかになった場合は
どうなりますか。
中野辰宏 夫の子ではないので、その子は日本国籍を有しないことになります。
そこで夫の戸籍から消除されることになります。この裁判は親子関

係不存在確認の訴えによります。そしてこの子は母親の国籍になる
と思います。そして夫がこの妻と離婚することになると、この母親は

日本人の配偶者等という在留資格を失いますから次の更新が出来
なくなりますね。もし、他に該当する在留資格がない場合は、
帰国せざるを得なくなるかも知れませんね。子どもの在留は母に
追随しますね。もしもこの子の本当のお父さんが別の日本人なら、
この子はそ

の父親に対して認知を請求することができます。認知されればお母
さんは日本人の実子を育てる母ということで、定住者の資格を取得
できる可能性も出てきますね。
シンディー 先生、今日は相当深刻な相談でしたね。そして難しかった。今日は
どうも有難うございました。
中野辰宏 はい、私の方こそ有難うございました。